シンタロー

M★A★S★H マッシュのシンタローのレビュー・感想・評価

M★A★S★H マッシュ(1970年製作の映画)
3.4
ロバート・アルトマン監督の反戦ブラックコメディ。これがカンヌでパルム・ドールって…時代が求めてた笑いなのか。戦時下の野戦病院でこんなくだらないことばっかやってるんだぜ!って戦争の無意味さ、愚かさを説いてる感じ。結構リアルなオペシーンと、日本の歌謡曲が流れる脱力系ラジオ放送が織り混ざって、なかなかシュール。オープニングのSuicide is painlessは文句なしの名曲ですが、この曲が使われるEDエピソードはホント馬鹿馬鹿しい。個人的には、ホークアイとトラッパーが、婦長をホットリップスと命名&フランクを挑発して追い出すまでのエピソードが笑えた。「フランクの拡張と掻爬手術」「自家発電よりはマシだった?」「実演で基地を巡業しろと交渉中だ」等々、セリフのセンスがイイ。後半やや間延びして尻窄みな感じになるのが残念…小倉とフットボールの薬を悪用したジョークは悪趣味過ぎだし。
主演のドナルド・サザーランドとエリオット・グールドはナイスコンビで、作品のゆるい空気感にピッタリ。着物姿とか、いろいろコスプレも披露して、それもなぜか微笑ましい妙な味わい。エリオット・グールドの「そこの女がいい!やる気満々!目ン玉ギラギラしとるぞ!裸にひんむけ!」「気をつけろ!セックスマニアだ!」には大爆笑でした。
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