はぐれ

愛の昼下がりのはぐれのレビュー・感想・評価

愛の昼下がり(1972年製作の映画)
3.4
エリック・ロメールの『六つの教訓話』シリーズの第6作。

最終作ということもあり歴代のヒロイン達が冒頭の妄想シーンでゲスト出演しているのがうれしたのし♪
本編はやっぱ妻帯者の男で時間と金のあるやつはろくなことしないなって話(笑)モラリストを自認するお硬そうな人でもひと皮剥けばまぁこうなるよなって。

ロメールの映画は主人公がエロさ爆発で自らの欲望に忠実に行動しているより、その欲望に抗いながら苦悩している方が物語として断然にエロいし魅力的。今回も正直ヒロインのクロエにはさほど魅力は感じないが妻への想いと急に転がり込んできた旧知の女性との想いとの間で揺れる主人公は滑稽なんだけどなぜか人間的に惹かれてしまう。

ラストの大団円はハリウッドエンディングに見えなくもないんだけど、最後くらいは綺麗事で終わらせてよってロメールからお願いされてるような気がしてなんか許せてしまった😇
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