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死線を越えて 賀川豊彦物語のkiritoのレビュー・感想・評価

3.0
【蘇り】

清く正しく美しく。

一度生死の境を彷徨った賀川豊彦の物語。
彼自身はノーベル平和賞の候補にも選ばれた人なのだけど、自分は全く知らなかった。
彼の資料館が特別に限定公開していたので鑑賞。

前半は神戸の貧民街での奮闘が描かれ、後半は労働組合・協同組合の活躍が描かれている。

前半の方が胸にくるものがあり、貧困街のボロ屋にすみ、泥棒に家財をもっていかれてもなお、神を信じ男を助ける姿勢は凄まじかった。
他方で、聖人君主すぎて、別次元の人間だなと思ってしまった側面もある。

勉強になった一作。

2020.5.31
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