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レバノンのmhのレビュー・感想・評価

レバノン(2009年製作の映画)
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戦車の中からカメラは出ていかないハイコンセプトな密室劇。
外からひとが入ってきたりとかそういうのはある。
残念なのは、
・戦車ならではのプロットがほぼない。
・状況が分かりにくい。(もしかすると翻訳が良くない?)
・盛り上げかたが「エンジンかからない!」はいくらなんでも古代すぎる。
もうだめだ→試したのか?→試さなくてもわかる→やってみろ→やだ→やってみろ!→エンジンかかった!とか、ちょっとひどい。
良かったのは、
・装填手と砲手の人物設計。
・装填手はやることないというプロット。
・砲手の眼による戦場の描写。
・慰めてくれる学校の先生で射精の話。
・ラストカット
緊急連絡をしたら懲罰受けるとか、そのあたりの理屈がよくわかんなかった。結果、誰かが先に緊急連絡をしていて、それを盗み聞きして、結果オーライと読み取れたんだけど、それで合ってるのかな?
これがヴェネツィア国際映画祭で最高賞を取っているというのもほんとなんだろうかと、途中からはよくわからないことばっかりだった。
でもまあ、ひまわり畑のラストカットで全部許せるんだけどね。
面白かった。
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