メイマーツインズ

ソウのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
4.0
【名作を観ようシリーズNo.110】

《”生〟に感謝させてやろう…》

ジェームズ・ワン監督長編デビュー作品。”マリグナント〟の流れで、久々にこの作品を。
U-NEXTにて再鑑賞。


10数年ぶりの再鑑賞だけど、印象的なラスト以外は全く憶えていなかった…(苦笑)
当時、低予算ホラー映画の傑作として巷で話題になり、レンタル化されてショップでも超人気作でずっと貸出中…。かなり待たされたのは憶えているのだけど(笑)

体を病で蝕まれた人間が、人生を粗末にしている人間たちを監禁し、”命〟をかけたゲームをさせるという密室劇。

今更だけど、アダム役がリー・ワネルだったんだ…
なかなかの演技力。
今作でも彼が脚本を担当していて、ジェームズ・ワンとリー・ワネルの盟友コンビが映画界に新しい風を吹かせたのは間違いない。

あらためて観ると、今作はデヴィッド・フィンチャーから影響を受けているのではないかと思われる。
内容は”セブン〟の7つの大罪、ダークな世界観は”ゲーム〟を感じさせるからだ。
この時点では、斬新な設定以外でジェームズ・ワンのオリジナリティはあまり感じることはできない。
今に繋がる彼独特のカメラワークは、この次の作品”狼の死刑宣告〟から発揮されていく…

映画は、低予算でも斬新なアイデアと演出力で傑作になるという見本のような作品。
シリーズ化しているようだけど、観るつもりはありません(笑)