Ark

ソウのArkのネタバレレビュー・内容・結末

ソウ(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

観終わってまず「うわー…………」と思った。SE7ENと同じくらいの衝撃。死体が立ち上がった時は主人公が幻覚を見てるのかと思った。残念なことに現実だった。
1番恐ろしいのはこの脚本を書いたのがアダム役の人(リー・ワネル)だってこと。どっちが本業かは存じ上げないけど、彼自身が書いて映画会社にテストムービーを作って持ち込んで、製作費をゲットし、本作が実現したとのことで…。演技も脚本も出来るとは多才ですね…。
シンプルなシナリオだけど、死体が生きてるっていうのはなかなか想像出来ない。暴かれにくいカラクリ。だって死んでたもん…(笑)

バスタブで目が覚めた時から助からない運命だったなんて恐ろしい。
ゼップがジグソウじゃないのは分かってたけど、「それじゃあ誰がジグソウなのか?」は分からなかったなぁ。死体が生きてるってなんで2人とも気付かなかったんだろう?息してたらわかるんじゃないか?てか6時間以上微動だにせずあの体勢をキープできるって、どんな体?首痛めるよ笑

医者が半狂乱になるシーン凄かった。自ら足切るなんて正気の沙汰じゃないが、人は錯乱状態になるとあんなことも出来ちゃうってことかな。
序盤から医者はなんで青ざめてる風なのか気になる。2人ともだけど特に医者が少し不自然で気になってしまった。

なんで刑事が医者の尾行をアダムに頼んだのか分からなかったから調べたら、犯人だと疑ってたかららしい。なんで疑ってたの?

「ハートに従え」のあと、アダムのおでこに地味にハートあったからどういうことかと思ったらただの偶然だったのね笑笑

タイトルの“SAW”って意味深。
調べると、
①ジグゾウは全てを“SAW”見ていた
②SAWノコギリ(本作の重要なアイテムとのこと)
③Jigsawジグソウ
④sawbones(医者の職業、外科医)
⑤seesaw立場逆転(犯人と被害者ゴードンの関係性を表す)
の意味が含まれているらしい。

アダムは次作終盤で、バスタブでミイラとして発見されたらしい。妻を裏切り浮気してる医者は助かり、普通に生きてる彼は死ぬって皮肉だなぁ。

アダムの絶望感に溢れた悲鳴を聞きながらエンドロールに突入し、BGMのごとくしばらく響くのが余計に後味の悪さを出してて良かった。誰も報われない映画。

“透明人間”もリー・ワネルが脚本書いたみたいだけど、「見えるところに犯人いる系どんでん返し」が好きなのかな。

音声解説のリー・ワネルのオーストラリア訛りが良き。バスタブのとこで冷たすぎてアメリカ英語が台無しになったって話は笑った。
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