このレビューはネタバレを含みます
互いを知らない二人の男が疑心暗鬼に駆られながら、招かれたゲームのクリアを模索していく。
ゲームは残虐性が色濃く、しかしその真意は参加者に過去を振り返らせ、その答えを本人に出させる啓蒙に近いもの。ジョンはどうして死を間近にしながらこんなことを画策したのかを考えさせられる。
不安や恐怖がいつしかゲームの裏側にある事件をめぐる謎の解明、その高揚感へ転じていくのは見事。終盤へ向けてのドライブ感とカタルシスからは目が離せません。
続編を重ねるごとにその巧妙さが失われてしまったのは非常に残念。