ぶみ

ソウのぶみのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
4.0
every piece has a puzzle

ジェームズ・ワン監督、リー・ワネル脚本、ケイリー・エルウィス、ワネル等の共演によるスリラーで、現在に至るまで、続編が作られている人気シリーズの記念すべき第一作。
老朽化したバスルームに監禁された男性二人の姿を描く。
同シリーズは、2017年の『ジグソウ:ソウ・レガシー』及び2021年の『スパイラル:ソウ オールリセット』を劇場鑑賞しているだけであり、今般NETFLIXで本作品の配信終了間近となったため、今さらながら第一作目を初鑑賞。
監禁された外科医ローレンスをエルウィス、若者アダムをワネルが演じているほか、事件を追う刑事をダニー・グローヴァー、ローレンスの患者としてトビン・ベルが登場。
物語は、不条理に監禁されたローレンスとアダムが、そこにあるアイテムを駆使したり、カセットテープの音声による指示等により脱出しようとする姿が中心となるのだが、観る前は、密室内でほぼほぼ完結するワンシチュエーションものなのだろうと思い込んでいたところ、実際には密室のシーンはそこまで多くなく、中盤以降は、回想シーンや、密室外での捜査状況等が同時並行的に描かれていくため、思いのほか、映像に動きがあるなと感じたのが率直な感想。
また、先日観た『search/#サーチ2』に出演していたケン・レオンが、本作品に若き刑事役で登場していたのは、なかなかタイムリーだったところ。
脱出ものとしての面白さと、猟奇殺人を扱ったサイコ・スリラー要素に加え、犯人の狡猾さや練られた計画は驚愕の一言であり、映画としての完成度は文句なしであるとともに、シリーズ化されるのも納得せざるを得ない良作。

ゲーム開始、心に従え。
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