トシオ88

動く標的のトシオ88のレビュー・感想・評価

動く標的(1966年製作の映画)
3.7
ロス・マクドナルドの原作をポール・ニューマンが主役で私立探偵ハーパーを演じる推理ドラマ。
今から約55年前のロスを舞台に、ある富豪の誘拐事件を解決する為に探偵ハーパーが活躍する😃

兎に角ポール・ニューマンがイカしてる😆デジタルで切り出して現代を舞台にしても全く違和感なし。でも意外にも全く強くなくて、すぐ殴られるし、奥さんとは離婚寸前だけど、実際の私立探偵ってこうなのかもしれないと思わせるリアル感を何ともセクシーな演技力で見せつける。そして彼の相棒のポルシェ356スピードスターがサイコー😆!
塗装の剥がれかけたケロヨンみたいなヴィンテージポルシェが、鈍重なアメ車の中を縦横無尽に走り回る様子は、ポール・ニューマンの恐らく本人のドラテクも相まって、本作の大きな魅力。村上春樹が本作お気に入りらしいけど納得です😆

貫禄のローレン・バコールや妻役のジャネット・リーが本作の華と言える。肝心のストーリーは結構強引なエンディングを迎えるが、最後のポール・ニューマンの「もうやってらんねー!」感が今の映画にはない、唐突で且つ渋い感じが強く印象に残る。お洒落で、でも少し疲れた感じの大人のドラマでした😆🎬
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