McGuffinマクガフィン

動く標的のMcGuffinマクガフィンのネタバレレビュー・内容・結末

動く標的(1966年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

お金持ちの夫人に、蒸発した夫を探して欲しいと頼まれた私立探偵はポール・ニューマン。

朝目覚ましを止めるシーンからスタート。この部屋がかっこいい。氷を洗面台に入れて顔を突っ込んで目を覚ます。コーヒーを淹れようとお湯を沸かす。ケメックス愛用。
コーヒー豆切らしてて、悔しい顔する。ゴミ箱から前日の出涸らしで淹れて飲んでる。人間くさい。こんな時妻がいてくれたらって思ってたんだってのは後からわかる。
出かける時に妻の写真に軽く挨拶している。
車の塗装あれで合ってる?牛柄みたいな。塗りかけなのかも。

若くてスタイルのいいミランダを「あの針金か」と言ってしまうクールさもいい。
かつてスターだったフェイとのやり取りがウケる。

ミランダとの会話
『私に何が欠けてる?』
『もみあげ』
『あなたに欠けてるものは?』
『ない、聖人だ』
😂

妻の言葉
『馬鹿でサディストで変態』
離婚話が進んでいる妻の元で一晩明かしたあとの朝も氷で目覚まししてる描写あり。ここで朝食を作ってくれてるのが彼の理想の朝なのだけど、食べずに出ていく。
冒頭のシーンが現実。目の前に願っていた朝が存在していても折り合いのつけられない問題が探偵業にはある。

事件に関わるものが次々と亡くなる。

脚本は「ホット・ロック」「華麗なるヒコーキ野郎」とわたしの好きな作品手掛けてるウィリアム・ゴールドマン。
撮影はコンラッド・L・ホールと最高。
ジョニー・マンデルの音楽もマッチしてます。