楽しかった〜! まごうかたなき名作でした。
全13話のOVAを劇場用に再編集したお話。時系列としてはたぶん『機動戦士ガンダム』と『機動戦士Zガンダム』のちょうど真ん中あたり?
とはいえ物語そのものは独立しているので、本作のみで楽しめます。
ストーリーが素敵。コウさんニナさんガトーさん、メイン三人のドラマをこれだけみっちりやりながら、戦場に生きる人々の群像劇までやっちゃうんだからものすごい。
脇役というか、主役以外の登場人物にも魅力がいっぱい。
個人的に好きなのはシーマ様です。強いのに生き汚なさがあって、虚仮威しっぽいところがあるのに部下からの信頼は厚い。
顔も素敵。ちゃんと年相応のしわが描かれてるにもかかわらず美しい。
ガンダムがこれだけ強くて格好いいのに、同時に「ただのいちエース」以上のものではないところもすごい。
二転三転する戦況がとにかく楽しく、もう中盤以降はずっと「どうするのこれ……」とのめり込みながら見ていました。
クライマックスの展開、メイン三人の確執がはっきりする場面とかもう大好き。
コウさんの視点で見てると絶望しかないんですけど(そこが好き)、視点を変えると「まあわかる、コウさんがこうなるのはわりと順当」という気持ちもあるのが複雑なところ(それも好き)。
さすがに絵柄には時代を感じるところもありますが、でも絵そのものは綺麗だしなによりよく動くので、古さが全然気になりません。むしろ描き込みの凄さに圧倒されっぱなしだったり。
とても面白かったです。観てよかった〜〜〜!