るい

網走番外地 望郷篇のるいのレビュー・感想・評価

網走番外地 望郷篇(1965年製作の映画)
3.6

男が怒るのは一生に一度だっ!3/18


生まれ故郷の長崎にやってきた橘真一。

ん?ちょっと待って、橘って1で家族で北海道におらんかったっけ。しかも履歴書的なのに千葉県出身って書いてあったで(1を見直した)

この頃の映画ほんまむずいわ!

気を取り直してあらすじですが、
昔お世話になってた旭組はヤクザ家業を辞めて船着場で荷下ろしの仕事をやってたのだが、かつてのライバルのヤクザ安井組に妨害されるという話。

今回も高倉健は我慢ができる男っぷりがすごい。ヤクザに突っかかられた時に俺は堅気の人間なんでって言って、彫ってる刺青をライターで平然と焼いてました。

なんかさ、高倉健ってすんごい顔がかっこいいとかではないんやけど、かっちょいいですね。雰囲気とか声とか。いやー、好きっすわ。

好きと言えば、今回安井組に雇われてるっぽい人斬りジョーがいい。ジョーは、白いスーツを着て、口笛を吹きながら飄々と現れる。で、たぶん結核を患ってるっぽくて吐血したりする。

だいぶ癖が強いし、これ「座頭市物語」の平手造酒やないかい!って設定です。パクリなのかオマージュなのかは不明。

網走行きはおれだけでいいって言って安井組へ殴り込みへ行ったり、捨てられたブラックの女の子エミちゃんに優しくしたり親探しをしたりと、これまた高倉健の見せ場が多くて良い作品でした。

ちなみに、この作品は1のキャラ結構戻ってきてて田中邦衛も1のキャラで復帰でギリ網走番外地の続編って感じでした🤣

あと、嵐寛寿郎おじいちゃんが毎回違う役ででてきますが、貫禄あってかっこいいです。
るい

るい