Jimmy

恋は緑の風の中のJimmyのレビュー・感想・評価

恋は緑の風の中(1974年製作の映画)
3.3
原田美枝子のデビュー作。
けっこう真面目な青春映画だった。この映画では、少年の母親役の水野久美がとても良かった。
驚いたのは、やはり原田美枝子だが、15歳デビューの本作でも豊満なバストを披露していること。この後に田中絹代と共演した傑作『大地の子守唄』でもバスト披露はあったが、15歳にして……という驚き。さすがである。

原田美枝子は八百屋の娘役であるが、ある少年(佐藤佑介)とお互いに初恋の淡い想いを抱く青春物語。
家城巳代治(いえきみよじ)監督が、真摯に青春を描こうとしている姿勢は見られた。
ただ、少年&少女たちが、どう見ても「大根役者」にしか見えず、物語が上滑りしている感じがした。

少年(佐藤佑介)の家族が「性」について話し合う場面などは、少年が素っ裸で母親(水野久美)が自分の息子の「息子」を凝視する…という凄い場面あり(笑)

三田佳子が教師役で性教育の授業をするなど、一見すると「性教育映画」に見える側面もあるが、家城監督は真面目に「性」と向かい合う「青春」の映画を作ろうとしたと思えた。

原田美枝子が八百屋(自分の家)で野菜を売るシーンでは、少年(佐藤佑介)も八百屋の仕事を手伝って野菜を売るのだが、セロリとパセリを間違える場面があって、ここでは所ジョージの歌「♪セロ~リ、パセリ~~、主は来ませり~」という名曲を思い出した(笑)
所ジョージのアルバムは学生時代に笑いながら聴きまくった…笑笑


この作品、最近DVDが発売されたらしいが、自分は有料放送(日本映画専門チャンネル)に加入していた時の録画で鑑賞。画像は綺麗だった。
Jimmy

Jimmy