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恋は緑の風の中のakrutmのレビュー・感想・評価

恋は緑の風の中(1974年製作の映画)
4.0
中学生の性に対する目覚めや戸惑いと、それに対する大人の戸惑いや固定観念を根底に流れるテーマとしながら、純一と雪子の淡い初恋を描いている青春映画。アリスの挿入歌も映画の雰囲気にマッチしている。

中二にしてはちょっと幼い感じがしないでもない(原田美枝子だけはちょっと大人びている)が、母親を女性として見るようになったり(自分にはそういう経験はなかったが)、初恋の相手に対する妄想を膨らましたりと、少年から青年に成長する時期の性に対する不安定な感覚が平凡であるがしっかりと表現されているのがとても良い。この映画がデビュー作である原田美枝子の初々しさも必見だし、水野久美のちょっと色っぽい良母役も good! 息子の誕生パーティで突然踊りだしたり、初恋の相手に似ている青年が気になったり、オナニーはニキビを潰すようなものと言ったりと、なかなか良いです。
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