たなか

恋は緑の風の中のたなかのレビュー・感想・評価

恋は緑の風の中(1974年製作の映画)
4.3
原田美枝子のデビュー作で家城巳代治の遺作

十代半ばの暴走気味な無垢さが目に痛いのだが今時分はこんな直球な感性の子供も少ないのかもしれないなと思ったり(それでも何かとオカシイ主人公なんだが)
にしても主人公家族の微妙に歪んでるような明け透け感に狂気を感じないでもなかったり、子供に介入してくる大人に一々嫌気がさしたがこれが昭和の善さであり悪さでもあるよなと思いました

ぶっ飛び少年だった主人公がエンディングでみせる表情は完全に青年のそれになっててハッとさせられました

現代の倫理観では確かにパッケージ化出来ないな笑
たなか

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