この映画の空気が好きだ。
うだるような暑さと、昭和の面影残る町。バカな仲間とバカなことをしてるバカな学生。
自分が経験した、バカな青春時代の良い部分が詰まってるような気がしてならない。
なんでも出来る時間があることが、いかに幸せか、自分じゃ当時気がつきはしなかったけど、今になって感じる。
この映画は過去に戻ることをストーリーの主軸にしながら、最終的には未来への方向性を定めて終わる。
主人公は可能性に満ちたおバカから、道を見つけた男になる。大それた目標かどうかは別にして、彼は進む方向に対して腹を据えるんだ。あとは自分で行動をするんだろう、未来をつかみに行くんだろう。
結果はどうなるかわからないけれども、やらないよりはやってみなよ、ということだろう。だから映画はここで終わる。
若い方には是非観て欲しい。
可能性に満ちてるってことはそれだけで素晴らしいと自覚できたら今をもっと生きられると思う。
苦い部分や暗い部分がないから、ヌルい映画かもしれない。だけどもそういう映画だってナシではないでしょ。全体に流れる空気だけでも感じてみて欲しい。