うかりシネマ

スピードのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

スピード(1994年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

テロ行為を阻止された犯人が自身を追い詰めたSWATのジャックを逆恨みし、時速50マイル(80km/h)以下になると爆発する爆弾をバスに取り付け、爆発するまでに身代金を渡す“ゲーム”に巻き込む。

明朗快活に活躍が描かれ、シーンごとに一番面白い描写をやって盛り上げる。
犯人が人を殺すときはショッキングで、ヒーローと敵の立場をはっきりさせる。

高速道路を走行するバスでやれるアイデアは全部盛り込み、車内では籠城パニック要素もある。
三幕構成は第一幕と第三幕を短くするのがセオリーだが、本作ではその二つのパートにもバス以外のアクションを盛り込む。
バスも使い倒し、その前後にも余すところなく“お楽しみ”を入れる王道の娯楽映画。

警察批判が盛り込まれているが、作中で成功した作戦もあれば「運よく被害者が出なかっただけ」というシーンがいくつもあり、リアルさが増していた。
ラストは「馬鹿」として描いているのは分かるが、それにしてもちょっと……。

字幕では肝心の速度について「時速50」という表記が使われており、メートルでもマイルでもいいので単位を入れてほしかった。