度重なる不幸をフランケンシュタインの呪いと考えた村人たちによって、爆破されるフランケンシュタイン城。
しかし、それが引き金となり硫黄の中で眠っていた怪物が目覚め、生きていたイゴールと共にウォルフ・フランケンシュタインの弟、ルードウィグのいる新天地を目指す。
『フランケンシュタインの復活』に次ぐフランケンシュタイン・シリーズの第4作で1942年作品。
いい加減ネタ切れだとは思うんですがね。
なんと、今回の主役は怪物を創ったヘンリー・フランケンシュタインの次男、ルードウィグ・フランケンシュタインです。
フランケンシュタインの次男まで担ぎ出す継ぎ足し継ぎ足しの設定だ。
もう勝手にしてくれという、このマンネリ感はシリーズ化の宿命であろうか。
(ひょっとしたら兄はもう死んでる?)
前作で死んだと思われていたイゴールが生きていて、怪物もまたしても復活してしまいます。
前作で硫黄孔に落とされた怪物であったが、ほとんど無傷で生きていた。
自分と似た境遇である怪物にかけるイゴールの歪んだ愛情は前作でもよく表現されていたが、今回は自分の脳を怪物に移植してもらうというドン引きな展開を見せる。
内容を書いただけでも、むむむ、ですな。
このようにイゴールが大活躍し、もはや主役状態であります。
またタイトル通り、故フランケンシュタイン男爵も幽霊で登場し、怪物に殺されて都合よく発生した「まともな脳」を怪物に移植する事を次男坊に示唆していく。
もともとは犯罪者の脳を使ってるから、まともな人の脳を使えばまともな怪物になるってことですね。
キャストは、3作目までの怪物役のカーロフは降板。
『狼男』の映画で主演したロン・チェイニー・Jr.に交代したので顔つきが少し変わりました。
怪物役がボリス・カーロフからロン・チェイニー・Jr.に交替したこともあって、あっちゃ~~…的な位置づけの作品ではあります。
しかしイゴール役は、ドラキュラ俳優のベラ・ルゴシが前作に引き続き続投している。
最後は他の『フランケンシュタイン』シリーズ同様の流れで雑に終わります。
ただ、次男坊の妻・エルサ役のイヴリン・アンカースの美貌が半端なかった。