検非違使

襤褸と宝石の検非違使のレビュー・感想・評価

襤褸と宝石(1936年製作の映画)
2.5
「死ぬまでに観たい映画1001本」917+212本目

映画のスタートがとてもおしゃれ。
画面がもう少し綺麗ならなぁ。

こういうやり過ぎみたいなコメディ行って視聴者がハマれば、面白いけれども外れるとつまんない。

僕はなんとなく肌が違うという感じだな、この映画。

アカデミー賞6部門にノミネートされたが、結局何も取れなかった。わかる気がする。

ストーリー

ニューヨークの富豪ブロツク家の娘コーネリアとアイリーンは少し気が変だった。それは母親のアンジェリカから受けた血統らしく、母親はいつもカーロというジゴロを傍らに置いていた。アイリーンは美貌の持ち主だが、姉のコーネリアには何時も馬鹿にされていた。ある時、パーティーで「屑探し」競技が催されたが、姉妹はルンペンを連れて行って一等を獲ようと、河端のルンペン村へ赴いた。そこには適当な男がいたが、姉娘の横柄な態度に怒ったその男は彼女をごみ箱に突き倒した。怒って彼女が去ると妹娘は、姉が突き倒されたのをひどく悦んだ。彼女は始終姉にいじめらているからである。それを聞くとそのルンペンは妹娘を気の毒がり、彼女に一等を獲させようとその場に伴われた。アイリーンはそのルンペンのお陰で勝った。そのお礼に彼女は彼に金をやり、明日から召使に雇うと約束した。こうしてゴッドフレイはブロック家の召使となった。身なりを整えるとゴッドフレイは立派な男だ。アイリーンは彼に想いを寄せる。女中のモリイも密かに彼を想う。ところがある日、ブロック家のお茶の会でゴッドフレイはグレイという客に顔を見られ、翌日グレイと会見する約束をさせられた。グレイは彼の友人であったが、その場をつくろうために、ゴッドフレイは以前の彼の召使で妻と5人の子供があるのだと嘘吐いた。が実はゴッドフレイはボストンの名家パーク家の次男で、結婚に失敗してルンペン村に世を避けていたのであった。コーネリアはゴッドフレイが彼女を軽蔑しているのを怒り、真珠の首飾りを彼の寝床の間に隠し、彼を泥棒にしようとした。ところが警官が調べに来ると首飾りはどこにもなかった。この不体裁を糊塗するためと、妹娘はゴッドフレイに妻子ありと聞いて悲観したために、姉妹は欧州漫遊へ赴いた。姉妹が帰米した頃、ブロック家は左前であった。遂にブロック氏が妻と姉妹とに破産した、と白状した時、ゴッドフレイはブロック氏名義で相場をして儲けた金を提供した。それは首飾りをグレイに預けて金を借りたのだった。首飾りを返されてコーネリアは恥じた。ゴッドフレイは辞職して去った。アイリーンは後を追った。ルンペン村には「屑溜」と呼ぶカフェが出来ていた。ゴッドフレイはその支配人でルンペン仲間はそこで働いているのだ。アイリーンは治安判事を連れて来て、ゴッドフレイには否応言わせず結婚した。
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