のりまき

東宮西宮ののりまきのレビュー・感想・評価

東宮西宮(1997年製作の映画)
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政府に相当叩かれたらしいが無理もないなーというゲイ映画。同性愛という主題だけでなく、真摯な自己探究が欺瞞を剥ぎ取り根幹を揺さぶるという政府にとっては蛇蝎よりおぞましい危険作品。しかもポルノチックであったり退廃的なわけでなく、むしろ旧世界への郷愁でコーティングしてあるんだもの、共産主義にとってヤバい。美術カメラも美しく、主演の正面から見るとエラが張って怖いが、上目使いと横向きが美しい顔!その色香に翻弄される史のゆらぎがリアル。追い詰められる様がハラハラさせる。
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