雨の日曜

東宮西宮の雨の日曜のネタバレレビュー・内容・結末

東宮西宮(1997年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトルの東宮西宮とは北京にある2つの公衆トイレの事であり、同性愛者の溜まり場としての通称がそれぞれ“東宮”と“西宮”である。映画もまたこのトイレから始まる。映像から滲み出る寂寥が当時同性愛者らの置かれた苦境を言葉なしに語る。

警官の小史はある夜行為に興じていた阿蘭を逮捕するが、連行の途中にキスをされ、動揺から彼を逃がしてしまう。
幾晩の後に阿蘭は再び小史の前に姿を現す。自ら逮捕を望み署に連行される。
映画は主に、この署での尋問で構成されている。夜通しで行われた尋問は少し官能的かもしれないが刺激の多い今から見るとそれなりに普通。
最終的には、自ら阿蘭に口付けをしてしまう小史だが、結局行為には及ばず、急々と逃げるように去ってしまう。
映画はその背中を見つめる阿蘭を映して幕を下す。
雨の日曜

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