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エクスペンダブルズ2のbackpackerのレビュー・感想・評価

エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)
3.0
「ズタボロで眠れ!」

1970年代から第一線で活躍するアクションスターの代表格、シルヴェスター・スタローン主催の、ステロイド増し増し筋肉祭り映画第二弾。
カルピスウォーターのCMレベルで爽やかな、バイオレンス&カタルシスをご堪能ください。

前作では、ステゴロ担当敵役に元WWEプロレスラーのスティーブ・オースティン(午後ロードの常連さんには顔馴染みですが、一般の知名度は低めかな?)を用意していましたが、タイマンバトルシーンがアッサリ目で、ちょっぴり物足りませんでした。
代わりにと言ってはなんですが、爆発に次ぐ爆発を山盛り用意して、最高の爽快感を味わうことができます。

一方本作の敵役は、後ろ回し蹴りと言えばこの人、我らのジャン=クロード・ヴァン・ダムです。
スタローンとのタイマンバトルシーンの見応えは、勿論グレードアップ!
ヴァン・ダムの跳び回し蹴りが、スタローンに向けて放たれるなんて、最の高待ったなし!
その分、往年のアクション映画を彷彿とさせる、ガソリンガンガン燃やしまくる、過剰な程の爆発炎上シーンは大幅カット、かなりスケールダウンされました。

しかし、木っ端敵兵をタップリ用意し、綺麗な空港のキャンバスで血のドローイングをするかの如く、枯葉のように死に散らかすことで、不足した爽快感を丁寧にカバー。
特に、カス共大掃除をこなすメンバーが熱い。

襲い来る敵を瞬く間に肉片にする、どデカい一撃を連発するアーノルド・シュワルツェネッガー。
憎まれ役ながらクライマックスには颯爽と登場し、全弾掃射で薙ぎ払うブルース・ウィリス。
一匹狼と言いつつちゃんと助けに来て、10人一束で血祭りに上げるチャック・ノリス。

文句なく素晴らしい。
前作では見られなかった、御大メンバー大集結の無双シーンは、圧倒的無敵感でお腹いっぱいです。
「イェーイ!暴力最高ーー!!雑魚は派手に死んでなんぼじゃーい!!!」という、バイオレンスがもたらすカタルシスを、存分に味わうことができました。

【備忘】
①ヘムズワース三兄弟の末っ子、リアム・ヘムズワースがメンバー唯一の若者枠で登場。勿論死ぬ。そのためのメンバー入りだから仕方ない。

②チャック・ノリス演じるブッカー。この名前は、彼が空手教室の弟子と共同で書き上げた脚本を基にして制作された『暗黒殺人指令』で、チャック演じる主人公の名前と同じである。粋な計らい。

「クラシックが一番だ」
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