このレビューはネタバレを含みます
⚠️このレビューにはA Star Is Born(1937/1954)のネタバレを含む可能性があります
現代では非常に珍しい白黒パートトーキー。
サイレント映画という物が忘れられかけているこの時代にこの様な作品を作ってくれた事に感謝。
寧ろ映画と言うより芸術作品。
サイレント時代、スターであるGeorgeと一緒に映った写真が新聞の一面を飾り、映画界を目指すPeppy。
やがてトーキーの波が押し寄せ、才能を見出された駆け出し女優のPeppyは一気にスターの座へ。一方のGeorgeはトーキーの波に乗れず、人気は落ちぶれる一方。
ストーリーはざっくりと言うならばA Star Is Bornの事が上手く運んだ版の様な感じ。
“BANG!” これだけでもサイレント映画の良さが十分に理解出来る。
普通、あの流れだったらGeorgeが彼自身に向かって発砲した銃声だと思うけど、実際にはPeppyが運転していた車を街路樹にぶつけた音だった。
音が聞こえる今では出来ない、サイレント映画だからこその演出。
Peppyの服装が1931年になっても1920年代であったり、当時は無い筈の物が映ってるのは残念だったけど、この様な時代を遡って描かれた映画ではよくある事だし仕方ないかな…
折角当時の映画を再現しているのならば、その時らしくTHE ENDで終わって欲しかったけど、色々な理由で難しかったか。
更に言うならポスターまで当時のものの様にしたらよかったのに。
22 06 6/12 (5)
2022 79/? (?)
Number 420