umihayato

アーティストのumihayatoのレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
5.0
素晴らしかったなー。この2011年という現代にこんなにも観客側の想像力を駆り立てて没頭できる映画が作れるのかー。と感動。
ただの無声モノクロ映画を時代情緒として現代に復活させただけなら飽きているところを、映画に関わる、役者やセット、美術、撮影、音楽などが絶妙なバランスと完璧なクオリティーで表現しているからこそここまで成り立っているし、芸術と時代の流れ、芸術と大衆の溝でもがき苦しむ主人公を描いたことで観客側への問題提起をもしているから現代劇としても成り立っている。無声からトーキー、モノクロからカラー、2Dから3Dと映画好きにとってはとてもナイーブで重要な出来事だと思う。その中で映画をただの娯楽でなく芸術としても僕らは見ていて、作っていて、それがどんな形であれ大切なことを疎かにせずにそれを成し、心に響いてくるものは人々の心のなかに残っていくんだろうと思う。そんな一本でした。その大切なことが何なのかは、この映画を見てあなたが感じたことなのだろうと思います
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