ミサホ

アーティストのミサホのレビュー・感想・評価

アーティスト(2011年製作の映画)
4.0
こちらも敬遠しがち…というか初めてのサイレント映画。チャレンジは続きます。この勢いを逃すと万博の頃まで放置しそうだったので、観ました。

うーむ。なるほど。おもしろかった。
『ラ・ラ・ランド』と物語の流れが少し似ているかな。


ーーーー📽️⭐️🎩🐶🎬⏳ーーーー



時代の移り変わりを描く。
サイレントからトーキーの時代へ。
この辺りの歴史には疎くてよく分からないが、それによって、忘れ去られていく人と、転機が訪れる人。

光と影

サイレント映画のスター⭐️である、ジョージ・ヴァレンティン。彼は一世を風靡した。世界は彼のものに見えた。名声と富を得た。

彼はペピー・ミラーという新進女優とひょんなことから出会い、彼女はみるみるスターダムに。それには彼も大満足だ。

しかし、時代の変化が忍び寄る。

技術は進歩し、トーキー(有声映画)の時代が訪れた。その変化に対応出来ないヴァレンティン。一方で、大衆は女優ペピーを、トーキー映画を求める。

人類の欲望や夢に技術が追いついた時に、時代って変わっていくものなのだろう。

過去に固執し、頑なに変化を受け入れないヴァレンティン。そうして、時代は彼を置き去りに。

果たして、彼は変われるのか。

演出や美術に工夫が凝らされていて、確かにあった時代と伝統を尊重する作りになっていて、興味深い作品だった。

ペピーを演じた女優さん、アスガー・ファルハディの『ある過去の行方』の人だ。“つけぼくろ”がよく似合っていたし、20年代、30年代の衣装も似合っていたな。

もちろん、ジョージを演じたジャン・デュジャルダンも良かった。ほんとにあの時代の俳優さんみたい。

あの“BANG!”は、そっちのバン!やったんか…ホッとした。

あと、隠れた名優🐶にも注目です。
隠れてないか。
ミサホ

ミサホ