No.4193
生のエネルギーの塊のような深作欣二が、死の臭い漂う文芸ものを撮るおもしろさ。
というか、前半の松坂慶子のすさまじい一人芝居がインパクトありすぎてw、
「はなっから深作節出しすぎやんww」って思ってしまった。
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11人も子供がいるのに、思ったほど生活感がなく、やつれた感じもない(と僕には見える)吉永小百合が、与謝野晶子に適役かどうかは正直微妙。
病気の子供もいるのに「有島さんに会いたいわー、わたしまた恋に狂っちゃいそうだわー、北海道行ってこよールンルン」
って、マジで馬鹿じゃないのと思ったw
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あと、これは結果論になっちゃうけど、「死」ということでいえば、
松田優作が亡くなったのは公開翌年の1989年、
成田三樹夫は1990年と、名優2人の最晩年の出演作になっていて、
なんか見てて切なくなってくる・・・。