天鵞絨

クルーレスの天鵞絨のレビュー・感想・評価

クルーレス(1995年製作の映画)
1.5
様々なコーデが観られるお洒落映画、という紹介文に惹かれて観たのですが何から何まで嫌いな要素ばかりで逆にビックリ。終始「なんで自分はこれを観ているんだ?」という気持ちでした。


シェールは他人の格好に口出しするわ、典型的なごっこ遊びで人の人生をコントロールして「芋っぽい女の子を目覚めさせて華麗に仕上げられる私って素敵!恋のキューピッドとして他人に尽くせる私ってば良い女~✨」という浅はかな人間じゃん。彼女の「人類に良いことをしたい」という発言からしてメサイアコンプレックス持ちの厄介者。初めからタイに惹かれていたトラヴィスの気持ちは無視するしさ。

そんで自分を非難してきたタイに対しては「どうしよう 私は怪物を創ってしまった」ですよ。この台詞のせいで心を入れ換えた発言もその後の行動もいまいち納得できない。
後でタイに謝罪をするのですが、恋路を邪魔した事に対してではなく、お遊び感覚でプロデュースしたことをまず謝罪しろよって思いました。

オチのつけ方も無難に纏めましたよって感じです。
タイが抱いたジョシュへの感情の消滅も強引すぎるし、素人に仕事の手続きをさせてジョシュがシェールを庇うって何?二人を結ばせるための展開が無理矢理すぎて面白くなかったです。御都合主義すぎて、真面目に観た自分が馬鹿。
ジョシュと良い感じだった女性について言及していないしさ。

でも、Elisa Donovan演じるアンバーのコロコロ変わるヘアスタイルは観てて楽しかったです。
他にも、クリスチャンがゲイと知った後、貴方って最低って糾弾するんじゃなくて買い物友達として交流が続いているのは素敵だなって思います。
天鵞絨

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