90年代ガールズカルチャーの元祖。このロゴデザインのパロディよく見る。
とにかくファッションがめちゃくちゃに良いので、それだけでも観る価値がある。
後ろを歩いてるだけの名前のないキャラにしても、画面に映る一人一人のファッションにとにかく強い熱量を感じる。個人的には、男性キャラにもちゃんとこだわってるのがかなりポイント高い。普通にいま着ているようなスケーターっぽいスタイルの子達が出てきて、時代は巡るんだなと。
親友のディオンヌが鼻ピにブレイズで、その彼氏がゴリゴリにhiphopなキャラなのがめちゃくちゃイケてるんだよな。ティーン向け映画とは思えないカルチャー感。
ストーリーはまあ可もなく不可もなくなラブコメではあるが、海外の学園ものって、仲良しグループ内で恋人を取っ替え引っ替えの恋愛ものか、パーティー！セックス！ドラック！みたいな堕落したものが多くて日本人的感覚だと現地ティーンの倫理観とは？となるものばっかりだが、これは主人公のシェールが同級生の男子生徒はイケてないから嫌い！みたいな割と大人なびた思考なのがいいな。
あと、悪役がいなくて全員が素直な良い子なので心穏やかに観れる。悪い成績をつけた頭の固い先生に対して、ムカつくからやり返そう！とならず、満たされない生活で鬱憤が溜まってるのでは？→それなら恋人を見つけてあげて私生活からハッピーにすれば生徒にも優しくなるんじゃ？というなんとも可愛らしい思考でにんまりしちゃった！
