すぽんじ

サムサッカーのすぽんじのレビュー・感想・評価

サムサッカー(2005年製作の映画)
2.9
【ひっくり返せ】短所と長所はいつも背中合わせだ【その短所】

ウォルター・キルンの小説を映画化。
17歳になっても親指を吸う癖が直らずADHD(注意欠陥多動性障害)と診断された少年の成長記。

これは昔から惹かれるパッケージだったものの、その頃はADHDに知識も無ければ興味も無かったので手がのびなかった。

が、最近になって偶然見つけた「大人のADHDチェック」というのをやってみたら…
これ私の取扱説明書かよと思うくらいの結果に… ː̗̀(Ꙩ⌓Ꙩ)ː̖́笑
普通に生活出来ている﹙と思う﹚ので病院には行かない。断じて怖いからでは無い←

その時即座に思い出した本作。
人間とは実際に自分の身に起こらないと他の世界に足を踏み入れないというのはこの事か…

という事で主人公にドップリ共感出来ると思って観たけど、終始ポカーンとしてしまう結果に…( ּꆪϖּꆪ)
それは一口にADHDと言っても程度や種類があるからなんだろう。。

『少年は残酷な弓を射る』同様に悩みを抱える母親役にティルダ・スウィントン。
上記の作品同様に父親が役立たずポジションなのは偶然か…
歯科医のキアヌ・リーブスがいいとこ取りするのは納得が行かない。そもそも必要なキャラなのか怪しい…
『デンジャラス・ビューティー』の刑事役が懐かしいベンジャミン・ブラッドはプラス。

個人的には終盤、弟が兄に放った言葉が刺さった。
これは真理だと思う。
自分の病気だったり傾向を知ってその沼に入り込んで周りを引き込む事はとても簡単だけど、
逆にその病気や傾向だったからこそ見出せるものがあるはず。

それを見つけたような主人公の顔には清々しいものを感じた。
私も忘れないようにいたい…
これは好きな終わり方*⋆✩⃛

2016.01.23レンタルDVD