Makiko

奥様は顔が二つのMakikoのレビュー・感想・評価

奥様は顔が二つ(1941年製作の映画)
3.5
ガルボをアメリカナイズさせすぎてコケたと言われているけれど、正直『ニノチカ』がOKで本作がNGな理由がわからない。悪くなかった。若干スベり芸な感じは否めないけど、退屈はしない。

最近読んだガルボの伝記には、本作で「ガルボに劇中劇(=成り行きの一人二役)をさせたせいで、大衆の抱く唯一無二の"ガルボ“のイメージが崩壊した」というようなことが書いてあった。結局のところ、彼女が何を演じようと観客が求めていたのは「北欧のスフィンクス・ガルボ」であったということか。俳優としてのガルボにとっては気の毒な話だけれど、それだけガルボの存在感が当時の映画界で大きかったことが窺える。
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