殺し屋が無茶苦茶カッコイイ映画。
『大統領の陰謀』や『ウィンターソルジャー』のロバートレッドフォード主演のポティカルサスペンス作品。
小説や本の情報を収集していたCIAの末端組織が何者かに襲撃され、唯一生き残ったレッドフォードがCIAエージェントや殺し屋に追われながらも真相を突き止めていくストーリー。
物語の根幹となるCIA組織はダミー会社を使っていたりとまるで昔の007みたい。
ウォーターゲート事件後の情勢を反映したストーリーや設定は、電話を駆使しながら黒幕を追う演出などスリルと緊張感が満点で、疑惑を残しながらブツっと途切れて終わるラストには不信感を煽られる。
今作の中で特にカッコ良いのがレッドフォードの前にたびたび現れる殺し屋。
依頼された仕事は必ず行うが、それ以外のことには介入しようとしない正に"ザ・プロフェッショナル"な仕事人で、紳士的な風貌と立ち回りが本当に渋い！
キャラクターとストーリーが印象に残る作品だけど、ただ、殺害現場を目撃して混乱していたとはいえ、見知らぬ女性を誘拐し、挙句の果てに監禁するなど、主人公の性格に難があるなと思った。
人としてどうかと思う。
70年代版『MI1』な作品です。
