歴戦の古兵、海兵隊のはみ出し者共を鍛え直す。
強きアメリカ人をこれでもかと体現するクリント・イーストウッド。
反発しイキる若者たちを圧倒、実戦経験のない上官の嫌がらせを物ともせず、破局した元妻とも良い感じに。
決して正統派ではないヒーロー、海兵隊のダーティハリー。
時代故か、ご都合展開多し。
タンクな巨漢にも効くパンチ。有利な遮蔽物を米軍に譲り、木立ちで迎え撃つ敵軍。使ってくれと言わんばかりのブルドーザー。
さすがに被害ゼロはおかしいので戦死者あり。但し遺族出番なし。
しめっぽさなど不要とばかりに、ひたすら格好良いイーストウッド。50半ばにして未だオラオラの英雄譚。
イケオジ・イーストウッド。それは構わないのだけれど。
あのニヒルな濁声は教官に向かないのでは？ 声が通らないから命令も叱咤もボソボソボソ。むしろ不適格。
というか、鬼教官といえばハートマン軍曹。最高峰。代名詞。鬼そのもの。
濁声でもリー・アーメイやトム・ベレンジャーは教官っぷりが素晴らしい。ええかっこしいより悪役気味の方が教官役に似合うという不思議。先生に怒られた経験がそう思わせるのかな。
イーストウッド赴任当初の点呼。後ろを歩く水色バスタオル男が消える間あり。
2021.01.16 WOWOWプラス
