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ドラキュラのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ドラキュラ(1979年製作の映画)
3.4
数多く作られたドラキュラ映画。そのなかでも今作は、純粋なブラムストーカー原作基準ではかなり後発の作品なので、それ故に完成度が高い。(これ以降は差別化の為に亜流のドラキュラ映画が増えることも注目)

ある船が嵐で難破。そこに積まれていた吸血鬼の棺。冒頭から凄い豪華な絵作りだ。

ミーナは海岸で不思議な雰囲気の男たち・ドラキュラ伯爵に出会う。ちょっと井上順に似る。
ミーナはヴァンヘルシング嬢だ。
ドラキュラはスウォード卿の屋敷に招かれる。

先ずはミーナが毒牙にかかる。娘の死の知らせを聞き父が帰国。後のヴァンヘルシングのイメージは勇猛果敢な青年に変化するが、今作では普通の初老の紳士だ。吸血鬼とその対処方法への知識があるだけ。

地下で屍人として生き続ける我が娘を発見し、泣く泣く退治。コレがクソ怖ぇ。きっと幼少時に見たら一ヶ月は一人でトイレに行けなかったろうな。

次にスウォード卿の娘ルーシーを狙う。
血を吸われるも輸血で阻止。ルーマニアに逃げ帰ろうとするドラキュラを追い,馬車と自動車とで追撃し、船に乗った所で追い詰める。

全体的に特撮も凄いよく出来てるのだが、ラストの日の光で焼き死ぬシーンはイマイチかなぁ。
とはいえ、純粋な古典のリメイクとしては現状での最高傑作の1つとして間違いないだろう。
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