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ドラキュラのBACのレビュー・感想・評価

ドラキュラ(1979年製作の映画)
3.6
・何か甘ったるい外見だな、と思って観ないでいたフランク・ランジェラのドラキュラだけど、アマプラで発見したので観てみた。

・甘ったるい外見だな、という気持ちは変わらないけど、ふてぶてしい色気をものにして、真っ直ぐ見すえる視線が非人間なものを感じさせるフランク・ランジェラのドラキュラには評価を改めされられた。いや、なかなか良いじゃないの。アマプラにあったのは吹き替え版のみだったけど、原音ではどうだったのか聴いてみたい。

・どす黒い感じのする吸血鬼になった犠牲者の目。けっこう迫力ある。前半はフランク・ランジェラの怪奇ロマンスで、後半はドラキュラvsヘルシング教授で盛り上げようと思わせて、後半の方はやや中途半端に終わってしまった印象。監督のジョン・バダムはアクションやサスペンスが似合う人というイメージがあったので期待したのだけれど。吸血鬼メイクが良いし、教授がローレンス・オリビエというのもあったし。  

・舞台版で評判を取ったというフランク・ランジェラのドラキュラぶりを観る映画であった。評判になったのもちょっと分かる感じ。

・自分からドラキュラに身を捧げるルーシーのキャラクターはウーマンリブ以降の影響なんだろうが、今観るならくそこからもう一歩先に行ってほしいと思ってしまったな。ルーシーにはちょっとフラストレーションがたまる感じ。

・ドラキュラとルーシーのラブシーンは太陽のフレアの前で影絵で処理してたり、苦笑してしまったな。007のオープニングタイトルか!
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