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タイムズ・スクエアのプレコップのレビュー・感想・評価

タイムズ・スクエア(1980年製作の映画)
3.8
1980年公開なので、使われている曲はほとんど70年代のものだが、アーティストが80年代にも活躍するメンツなので、実質「1980年代っぽいロック×アメリカンニューシネマ」という異色のマッチになった一作。

思春期の女の子2人が抑圧から解放されるシスターフッド映画。そこに「バニシング・ポイント」のように暴走野郎を支持するラジオDJが絡んでくる。ニューヨークのストリップクラブなんて、スコセッシ映画のようなイメージしかなかったが、それに比べれば今作は全体にかなり楽観的でファンタジーっぽい。後半、テレビを投げ込むところは「ネットワーク」の窓から叫ぶあのムーブメントのシーンを想起した。

まあ、ただの反抗期を精神病院入れるな、とか、終盤いつのまにか異常に増えたファンとかパメラの父親のキャラ変とかストーリー的な穴は少なくないが、それでも印象的なシーンはしっかりある悪くない作品だとは思う。「Walk on the Wild Side」と「恋はあせらず」の挿入の仕方とかは満点でした。あと、トリニ・アルバラードがずっと可愛すぎる。
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