maya

タイムズ・スクエアのmayaのレビュー・感想・評価

タイムズ・スクエア(1980年製作の映画)
-
一味違った青春ガールズムービー。少しひねくれ系かな、と思いきや不器用でどこまでも純粋で真っ直ぐな少女達を描いた物語だった。歌が好きな不良少女とどこか孤独を感じているNY市長の娘という正反対な2人が精神病棟で出会い、「自力で心を復興する」ために外の世界へ飛び出す。その先にある"Times Square"という空間は80年代の作品故に今現在と雰囲気が異なるが、毒々しさのあるネオンや少し危険な匂いのする店通りが良い色を出している。

自分にとって誰かが「大切な人」だと気付いた瞬間、感情を剥き出しにできる若さが羨ましく感じられ、大人になった今抱える迷いや悩みってなんなんだろう…でも簡単に口に出せないし…と淋しくもなった。
ベタベタなストーリーではあるけど、嫌いになれない。こんな映画が埋もれてたとは。一時は廃盤になり、中古品が高値で売られていたとのこと…とりあえず観て良かったかな。オープニングナンバーを始め、音楽も良かった。(サントラは廃盤となった模様…)
maya

maya