LEE

ソルジャー・ドッグスのLEEのレビュー・感想・評価

ソルジャー・ドッグス(1986年製作の映画)
3.8
ジョンウー幻の一本
一度お蔵入りになってジョンウーは左遷させられたが、男たちの挽歌のヒットによって公開されたいわく付きの作品



ストーリーは将軍の輸送という至ってシンプルなもの
その将軍奪還を目論む者や復讐のために立ち向かう者たちの猛攻を凌ぎながら目的を達成しようという孫文の義士団とかを思い起こさせるようなもの
しかし途中明らかに無駄なお色気シーンが入ったりギャグシーンの直後に仲間が死んだりと結構変な部分もある
それもそのはずで公開されたのは元のバージョンとは違う再編集版(今売られてるやつ)だからで、本来のバージョンだともっと違うんだろうなぁと思ったり
そんな感じで演出的にもストーリー的にも荒削りな感じは否めないものの、荒削りなりにもキラリと光るセンスが垣間見えていて個人的には楽しく見られた
思った以上にソルジャーな高雄がピッタリ来ていたのも良かったし、彼の息子役の演技もナイス
そして鬼軍曹な林正英の怪演も見逃せない
ラストは高雄と林正英というバリバリのアクション俳優同士の対決なんだけど、カンフーっぽさは全くなく泥臭い戦いなのも良かった


手放しで褒められる作品ではないかもしれないが個人的には好きになった一本です
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