134分全長版。前半が死ぬほど冗長なのでカット版のがおもろい説あるが、次第に美術設計とモンタージュが調和し、文字通り映画が視覚芸術へ溶暗していく。
やはりガンスの影響も大いに受けつつ表現主義というよりダダに近い抽象性、キュビスムやら構成主義やらとにかく全部のせ。
物語に関してはヒロインの魅力が全く分からんかったけど、テレビジョンというモニターを介して歌い手/観客の相互関係を成立させてる演劇の別次元的なメタ(現代ではそれをリモート配信と呼ぶ!)をやりつつメトロポリスみたいな文明批判は抜きで、全てはアート精神の付随という感じが清々しい。