odyss

赤い影法師のodyssのレビュー・感想・評価

赤い影法師(1961年製作の映画)
3.3
【俳優陣は豪華で面白いけど、筋書きに一貫性が欠如】

関ヶ原の合戦から少したった時代。
敗れた石田三成方の女忍者が家康の殺害をこころみるが、逆に服部半蔵(近衛十四郎)に発見されて組み敷かれ、犯されてしまう。その結果妊娠する。

生まれた子は約20年ののち、一人前の忍者(大川橋蔵)となるが、父が誰かは母(木暮実千代)から聞かされていない。そして石田三成の残した軍資金の隠し場所を探している。その鍵は・・・?

服部半蔵の子でありながらそれとは知らない青年忍者の活躍と、そして軍資金探しにからめた御前試合が中心だが、剣豪・柳生十兵衛(大友柳太朗)も登場するし、他に里見浩太郎、東千代之介など、俳優陣は豪華で、見応えは十分。

ただし最初は軍資金のありかをめぐる展開だったのが、最後には主人公の出生の秘密がメインになってしまうので、やや一貫性に欠けると言えなくもない。
odyss

odyss