超空間コベ

赤い影法師の超空間コベのレビュー・感想・評価

赤い影法師(1961年製作の映画)
4.0
ドラマとしても、忍者映画としても、面白い。
柴田錬三郎の原作はもっと面白いんだろうなぁ。

家康を討ち損じ、城外へ逃げた木曾谷の女忍(実は石田三成の娘)を取り押さえる、服部半蔵(近衛十四郎)。

「…女?女かっ!?」
思わず欲情して、そのまま野外でおっ始める二人。ヒーハー!!☆(笑)

その時に出来た子供・若影(大川橋蔵)が、20余年を経て、父である半蔵と対峙する。
それらの顛末を見届ける、柳生十兵衛(大友柳太朗)。
なかなか面白い構図です。

御前試合の勝者に、家光公より拝領される10本の無銘剣。
このうちの一本に、三成の隠し軍資金のありかを示すヒントが記されている。
これをゲットするため、様々な流派の猛者を相手に、次々と戦いを挑んでいく若影…!

時代も60年代に入り、50年代までの傾(かぶ)いた出で立ちの妖しげな“忍術使い”から、
地味な忍装束に身を包んだ、リアルな“忍び”の時代になりました。

とはいえ、若影の忍装束は迷彩柄っぽくてカッコイイし、父・半蔵との最終決戦に臨んだその姿は、まさに往年の“忍術使い”そのもの。
(↑ジャケの格好ね)
過渡期にあったのですね。
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