痴呆が進んでいく母親と息子の物語。
樹木希林の進行する痴呆と、それが進むにつれ、息子への愛が彼女らしく表に露呈してくる様が、非常に美しい。女の最後は、こうも美しくなるものなのだと、胸がいっぱいになり…
自分の家族を題材に書く小説家の息子がボケゆく母との最期を綴る
“子熊を捨てる母熊”に“姥捨山”
たんたんとしているのに名優そろっているからなのかじんわり心にしみる…
樹木希林さん亡きこれからは…
樹木希林さんを偲んで
あまりにも惜しい人を失ってしまったと強く思う。こんなにも繊細で、存在感があり
どことなく哀愁のある女優はなかなかいない。
親に忘れられるって辛いよなぁ
自分のおばあちゃんも…
最初は少しとっつきにくい話でセリフも聞き取りづらいものがあった。
だが、だんだん話の内容がわかってくると家族の絆や、どんなに記憶を失いかけても息子への愛情の気持ちだけは残っているという心温まるラスト…
憎しみ続けることは、愛し続けることの別の形かもしれない。
素直じゃないあの子も、威張ったおじさんも、かつては皆誰かの子どもで、お母さんがいる、あるいはいた。
親子の関係は簡単じゃない、そう思ってる…