サミィ

わが母の記のサミィのレビュー・感想・評価

わが母の記(2011年製作の映画)
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三國連太郎氏の遺作 という事で視聴…

三國氏の演技をしっかり観れると思いきや、即終了…笑
えっ、もう…?となったけど エンドロールで何故か涙が溢れて来て、「三國連太郎」の文字を見た瞬間正座をしていました。本当に長い間ご苦労様でした。あなたのして来た事、忘れません


映画について…
本当にショッキングな映画でした…
役者も製作陣も『何も出来ていない』…
役者達はまず昭和感が皆無、現代人を演じる事しか出来ておらず、役を演じる というよりただの役者そのものとしてその場に存在してました。映画にそんな人達って必要あるの…?そして各々の台詞回し、喋り方というか、言葉を発する という行為全てがもう絶望的でした。ほんとシャレならん…
それにこの映画最大の汚点、役同士の会話がまるでなっていない。そもそも会話が出来ていない。これを見せられた瞬間絶望に駆られました。えっ、これってわざとなの?ってぐらい会話が流れていて(滑ってる?言葉を相手に届ける というより、ただテキトーに投げてるだけ)誰一人として心の通った会話が出来ていなかった。下手以前の問題、「何も出来ていない」の段階だと思いました。これが “映画” なのか、日本人よ…視聴時間の9割強を呆れ顔で観させてもらえました。『日本の映画は終わった…』どころの騒ぎじゃなかったです。もう嫌だ…


三國連太郎が凄かった、樹木希林が凄かった。ふたりの「演技」は演技の域を遥か遠くの彼方へ越え去っていっていた。結局は人間力 なんだなぁ…

そして製作陣、これはもうお話にならない、どころの騒ぎではない。映画を知らないんだな と思いました。全くもって撮れていない。色味もカメラワークも、カット割も何もかもが駄作。出来ないのであれば」あんな物を撮る、作るべきではないのでは…
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