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わが母の記のhisaukのレビュー・感想・評価

わが母の記(2011年製作の映画)
3.8
井上靖の自伝的小説を映画化。

作家である伊上洪作とその母、そして2人を囲むように家族と姉妹たちが描かれている。

どんどんとボケていく母。

そんな八重に振り回される家族達だったが、そんな中にも愛情がたっぷりとあった。

洪作と母八重との間にある葛藤。

しかし洪作の苦しい思いも15歳の時に書いた詩を覚え大切に読む八重。
ここで洪作の心のわだかまりが少し無くなったように見えた。

このシーンの八重役の樹木希林が本当に素晴らしい。

胸に染み渡る作品だった。


原田眞人監督作品
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