友二朗

シャッター アイランドの友二朗のレビュー・感想・評価

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
4.4
1つ自慢してもいいですか。

大阪から名古屋駅まで
210km歩きました。

今月12〜15日の4日間かかりました。

昨日ゴールして今までずっと寝ていた訳ですが、今となっては何処か夢のようで、本当にあったことなのか、本当に自分が成し遂げたのか不思議な感覚すらあります。

今日部室上映会できんだな。
来たかった人おるか分からんけどごめん。

人生で一番辛い体験でした。
何百回も死にたいと思いました。

雨の中、何も見えない山道。
もう痛みの感覚すらない脚を僅かに動かし続けるあの辛さは記憶から消したいと言っても過言ではないです。

なんでこんな事をしたかというと長くなりますが、大学生のうちにこんなぶっ飛んだ挑戦をできて、やり切れて良かったです。まるで本当に、映画のような体験でした。

どれだけ苦しくても
必ずゴールはあると、夢は叶うと。
そう信じる事ができるようになりました。

プロフィールにあるInstagramのハイライトに載せていますので気になったら見てあげて下さい笑

すみませんほんと、全く関係のない話をしましたが今はとにかく誰かに話したくて、しばらく浸っていると思います。

日記帳も書いてますがこのFilmarksも1つの日記みたいなものなのでこれからも何かある度に荒れます。

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「シャッターアイランド」

とんでもない作品。
完全にやられた。重い重い余韻が残る。

映画を138分観ただけではない。
これを観た後に自分を見つめ直し、妙な焦りと怖さが湧き上がって来る。誰かと語りたくなる。これからの日常に対してすらどこか俯瞰して見てしまいそうで怖い。

何か自分の体に、脳に入ってしまった。
そんな感覚。

編集が凄まじい。
全部一番嫌な見せ方をする。
純粋に死ぬほど怖かった。
途中1人で観たことを後悔した。

ダッハウ収容所の監視兵のワンカットは息が止まった。ラストに突きつけられるテーマだけでなく、戦争や医療観念、ユマニスムなどあらゆるテーマを見事にグラデーションさせている。

音響班の仕事ぶりが異常。
音の持つ怖さと美しさがこれでもかと出ている。本当に怖かった。

ピアノ四重奏 イ短調
マーラー天才。

ラッキーストライク吸いたくなった。

この終わらない終わり方、最高。
ずっと考えていられる。

どっちやったんかな。

読んでくれてありがとう。

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「暴力が楽しい訳ではないが
 "退却"は考えなかった」

「だって精神科に行って
 病気と診断されると
 "否定すればするほどそう思われる"
 "病気"だと思われたら
 何をしても そのせいにされる。
 抗議は"行為の否認"で
 恐怖は"妄想"とされ..」
「言葉を切り返すと
 "身を守るため"と言われる」
台詞一つ一つに大変な時間を賭けて布石を置いている。素晴らしい。

「許せない 絶対に」

「誰が知ってる?島で誰が」
「全員よ」
「有り得ない」
「全員よ」

「誰も殺さない」

「神は暴力を好む」

「悪趣味なタイだ」

「俺を愛してるなら 喋らないでくれ」
友二朗

友二朗