ごえもん

シャッター アイランドのごえもんのネタバレレビュー・内容・結末

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

最後に深みを残していく映画は大好き。
これは事実なのか?これは妄想なのか?と振り回される感覚もおもしろい映画だった。
過去のトラウマや自分の弱さを受け入れた時に初めて新しい人生が始まるのかな、始まればいいなと感じた。

「物語を創作して、自分の過去からの逃避」
自分自身も気づいていないだけでたくさんしているのだろうな。現実から逃避するのではなく向き合っていく強さも必要であることを再認識することができた。

「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか」(“Which would be worse, to live as a monster or to die as a good man?”)
ここでの私の解釈として
モンスターとして生きるか→再び正気を失い、自身の行動力や暴力的性向により人を傷つけてしまうのか
善人として死ぬ→保安官という創り上げた英雄の状態でロボトミー手術を受けて、今ある人格と知性に終わりをつげることで実質的な死を意味しているのかなと解釈した。

スコセッシ監督毎度の「過去のトラウマや周囲との関係で不本意な生き方をする悲しい男」の物語らしい。納得だ。
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