YYamada

シャッター アイランドのYYamadaのレビュー・感想・評価

シャッター アイランド(2009年製作の映画)
3.6
【サスペンス映画のススメ】
〈ジャンル定義への当てはめ〉
 ○: 観客の緊張感を煽る
 ▲: 超常現象なし

◆作品名:
シャッター アイランド (2010)
◆サスペンスの要素:
・行方不明の女性の捜索
・シャッターアイランドの全容解明

〈本作の粗筋〉 Wikipediaより抜粋
・1954年、連邦保安官テディ・ダニエルズとチャック・オールら捜査部隊は、「4の法則。67番目は誰?」という謎のメッセージを残して行方不明となった女性の捜索のため、ボストンの孤島(シャッターアイランド)にあるアッシュクリフ精神病院を訪れる。
・捜査を進めていくうちに、この島に強制収容されている精神異常犯罪者たちにマインドコントロールの影響が明らかとなり、連邦保安官の2人は、島に謎が多すぎることに不信感を強めていく…。

〈見処〉
①「全ての謎が解けるまで、
 この島を出ることはできない。」
・『シャッター アイランド』は、2010年に製作されたサスペンス映画。監督マーティン・スコセッシ・主演レオナルド・ディカプリオによる競作は、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)、『アビエイター』(2004)、『ディパーテッド』(2006)に続き、本作が4度目となる。
・「ミスティック・リバー」のデニス・ルヘインによる本作の同名原作小説はフィクションであるが、作中で登場した大脳を切り取る「ロボトミー手術」は実際に1930年代から取り入れられ、精神障がいを改善できると期待されたもの。しかしながら手術を受けた患者に人格変化などの悪影響が現れ、廃止された治療法。それらの無力感に苛まれた演出が本作では採用されている。
・いわゆる「どんでん返し」系の本作は、日本では「衝撃のラスト」と宣伝され、上映前には「この映画のラストはまだ見ていない人には決して話さないでください」「登場人物の目線や仕草にも注目しましょう」という旨のテロップが入ったそうだ。

②結び…本作の見処は?
幻想的な作風となった、スコセッシ監督の意欲策。
○: 伏線が多数張られた本作が、一度の鑑賞では理解出来ない。解説サイトで復習後に再鑑賞が必須の作品。
○: レオナルド・ディカプリオ、マーク・ラファロ 、ベン・キングスレー 、ミシェル・ウィリアムズ …大変豪華なキャスティングに注目。
▲:「衝撃のラスト」「張り詰められた伏線の数々」の作品であることは間違いないが、幻想的な作品内容が「フワフワ感」を醸し出し、作品の終盤には、どうでも良くなってくる感じが芽生えたのは、自分だけだろうか?
YYamada

YYamada