Jimmy

学生社長のJimmyのレビュー・感想・評価

学生社長(1953年製作の映画)
3.0
学生3人が会社をつくって経営ごっこをしながら、スリの親分と学生のやりとり、父親探しの娘などの物語を絡めて描いた川島雄三監督作品。
観ていて微笑ましくはあるのだが、大笑いできる作品ではなく、何となくホノボノした感じの作品になっている。

冒頭は鎌倉の大仏ショットから始まり、江の島付近で外国人通訳の仕事?をしている3人の学生。学生3人は会社らしきものをつくっていたのだった。学生社長は鶴田浩二。
彼らの資金が電車でスリに盗られたことから、スリ(大坂志郎)と学生社長(鶴田浩二)のカーチェイスになる。
別の場所で、学生社長はスリ親分(日守新一)を捕まえて、盗られた金を返してもらって、「こんな事をしていてはダメですよ!」などと説教する。

一方、スリとのカーチェイスに巻き込んだ女性(小林トシ子)と再会した学生たち。彼女は(カーチェイスに車を使われたことで)自動車会社をクビになり、学生たちと同じアパートに引っ越して来る。彼女は父親を探していた。写真を見せてもらうと、スリ親分にそっくり。
それから学生社長たち学生は、彼女に父親を会わせてあげようと、父親探しの物語になる。
スリ親分、そしてスリ親分にそっくりの一流会社社長(日守新一=2役)などを巡って、話が進んでいく。

この映画、観ていて飽きることなく楽しめるのだが、全体的にドタバタ劇。
タイトルの「学生社長」も、映画内容とはさほど関係ない感じであった。
川島雄三監督の初期作品によく出演していた日守新一がイイ味を出していた。
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