映画は遠い過去のはなし

ブラス!の映画は遠い過去のはなしのレビュー・感想・評価

ブラス!(1996年製作の映画)
3.3
◎炭鉱閉鎖の不安、失業危機、家庭崩壊、財産没収、バンド存続、内紛、病気とラストまでとにかく重たくて暗い。日は差しているのにイギリス特有のどんより陰鬱な空気感。登場人物皆、満身創痍。

◎ラストのアルバートホールでの演奏はスカッとする。ダニーの演説は失業で生活を奪われた全ての人の代弁者。サッチャー政権への批判。監督が一番訴えたいところだったのかな?

◎登場人物達がとにかく個性的で味がある。タラフィッツジェラルドの感情を抑えた演技も良い。

◎個人的には「アランフェス協奏曲」の演奏が一番良かった。