御朱印帳

007/私を愛したスパイの御朱印帳のレビュー・感想・評価

007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)
3.3
今回の舞台は、オーストリア、エジプト、イタリア サルジニア島。
1970年代後半のデタント(緊張緩和)が背景、英ソの原子力潜水艦が行方不明となり、何とイギリスとロシアの情報機関が協力して対応する。
ロシアの女スパイ役バーバラバックがリンゴスターの奥さんと聞くと音楽史と交錯する。
スパイ映画なので大体当時の時代背景を下敷きにしている。

007の舞台には民族性豊かなエキゾチックな舞台が出てくるが、エジプトも素晴らしい。
サルジニア島も名前は聞いたことがあつたが、美しいリゾート地。
悪玉海洋学者が拠点としている要塞は沖縄海洋博で作られたアクアポリスがモデルだつた模様で要塞の窓から見える美しい魚は沖縄ロケ。世界各地でロケを張っている。

ジョーズのキャラクターはオクトパシーを先に見ていたので順番が逆だつたが、2作続けて出演させたいと思わせるほど強烈なキャラ、サメと戦い、生き延びる。

カウンタックに似たスポーツカーがボンドカーとして出てきたと思い、調べたらロータスエスプリ、ロータス最初のスポーツカーで潜水艇にも変身!
この潜水車も実物大で動くモノを制作したらしい。

カーチェイスもスノーチェイスもこれまで何度かあつたが、何度見ても退屈しない。
オーストリアの山から殺し屋から逃れてスキーでジャンプしてからパラシュートを開くシーンのスタントも言われてみると確かにスゴく危険。

DVDでオマケの解説を聞くと、潜水艦やタンカーなどセット作りの大変さ、スタントの大変さもわかり、いかにお金と時間を費やして制作されたかがわかる。また、海軍にも取材してリアリティを求めていたというから頭が下がる。

シリアスでコミカル、ロジャームーア卿が自身が出演した007シリーズの中では最もお気に入りというのも分かる。
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