せーや

007/私を愛したスパイのせーやのレビュー・感想・評価

007/私を愛したスパイ(1977年製作の映画)
3.8
最近ボンドの曲芸が多いような…。

007を全部観ちゃおうのコーナー!
第10作目は「私を愛したスパイ」!

核ミサイルを搭載したイギリスの潜水艦と
ソビエトの潜水艦が、突如消失した。
捜査に乗り出したボンドはエジプトで
ソ連の諜報員アニヤと出会う。

記念すべき007第10作目&15周年!
しかし前作は不評+本作まで3年のブランク。
さらにロジャー・ムーアはUAから降板要求。

しかし、そんな逆境にも全く動じず
むしろ今までより良くなった本作。
「私を愛したスパイ」なんて興味をそそるタイトル。
今回は何かと今までと違うところが多いです。

まず何と言っても規模が違います。
前作の2倍の製作費。これが功を奏します。
今までとは金のかけ方が違う。
全部が大規模になってるなぁ。
特にあの海洋研究所ね。住みたい←

さらに悪役ストロンバーグ。
かなりボンドを追い込みます。
もしかしたらスペクター以上に。
それが物語をよりシリアスに、そして緊迫させています。

毎回、悪役を支えるのに欠かせない手ごわい部下。
今回は「あれ?」と思っていたけれど、
今までで一番手ごわい部下となりました。
フランケンシュタイン怖い。

そして、ボンドガール。
今回はバリバリ敵国の諜報員。
ということでボンドに頼ろうとしないんですよね。
そこが、ボンドのハートを射止めたわけです。
やっぱりボンドが求めるのは「強さ」なのかも。

イギリスの諜報員と、ソ連の諜報員。
決して交わってはいけない二人が、相棒に。
「任務が終わったら、あなたを殺すわ」

「女王陛下の007」では
ボンドが本気で愛した相手が登場しましたが
今回は、それともまた違う雰囲気なんですよね。
ボンドが安心して任務に取り組める、初めての相手。
…歴代ボンドガールのみなさん、ごめんね。

ボンドに花を添える役割だったボンドガールが
初めてストーリーの主軸を担った作品かもしれません。

しかもアニヤ役のバーバラ・バックが美しい。
Emily Didonatoに似てる。Emilyが似てるのか。
まあ、最終的にはアニヤが可愛いってのが言いたい←

今作は「ロシアより愛を込めて」と同じくらい好きです。
せーや

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